いたずらニャーオ

絵本 いたずらニャーオ

絵本 いたずらニャーオの表紙です

絵本 いたずらニャーオ
◆年齢◆
読んであげるなら小学校低学年から。
自分で読むなら小学校中学年向き。

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本

◆シチュエーション◆
◆特になし


アン・ホワイトヘッド・ナグダ 作:高畠リサ 訳:井川ゆり子 絵 福音館書店

初版年月日:2006年06月30日 ISBNコード:4-8340-2015-0

156ページ 21X16cm 定価1260円(本体1200円 + 税60円)

通常版はこちら!  定価1260円(本体1200円 + 税60円)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1460円(税込)

「えほんおじさんセット」って?
季節の日記、えほんおじさんのノートなどがついてくるセットです。
くわしくはこちら!





ラーナの家に転がり込んできた子猫が、ラーナを取り巻く人びと(両親・祖父母・クラスの子たち、妹、先生)との「結び目」となって、みんなとの関 係の変えていきます。

リアリズム(生活童話)
小学校中学年ぐらいになると、現実をしっかり見つめる生活態度が身につき、いわばリアリストになっていく子が増えてきます。動物がものを言ったり、見えないもののお話を否定しがちな子も多くなります。(赤ちゃんのときから、絵本をたっぷり読んでもらって育つと、ファンタジーも楽しみ、リアリズムのお話も楽しむことができるようになります。空想と現実の切り替えが自在なのです)
この本は、そんな時期には、うってつけ、等身大の主人公の身辺(転校生ラーナの学校と家庭内での出来事)を描いたリアリズムのお話。

ともだち
現実をしっかり見つめるようになればなるほど、その目は自分の内部にも向けられます。それだけ「こころ」(内部世界)が広がっていきます。

「ラーナには、まだ友達がいませんでした。きっと私のこと好きじゃないだろうと思っていました。
 だって、変わっているもの。白い肌の母親と茶色い肌の父親をもつ子はクラスにはいないから」

と思っています。
でも、友達を求めていないわけではありません。
こういった精神状況は、読者にもすぐ共感を得るのではないでしょうか。
転校生ラーナが、クラスのみんなと話すようになり、友達になっていくまでが描かれています。
その過程におおきな役割をはたすのが、(1)日記(作文)(2)先生(3)子猫です。

スーザン
この子は、転校してきたラーナに最初から興味をもっていたようです。
日記を書くノートをくれたり、一番最初にラーナの家へきて、てきぱきと子猫の世話の仕方教えてくれたりします。
ただ、先走りして、ラーナの家庭内(インドからきた祖父母)のことを教室でしゃべったりして、恥ずかしがっているラーナを傷つけます。
もちろん他意はなく、ラーナにたいする自然な興味からですが。


日記(作文)
このお話は、身辺の出来事の進行に平行して、その出来事が日記(作文)に書かれていきます。
ラーナの生活が描かれるとともに、作文の書き方授業にもなっています。
日記に、身辺の出来事の何をどのように書いたらいいかを、ラーナは学んでいきます。
だから同時に、読者は出来事と日記(作文)の両方を読むことになり、作文はこのように書くのかという示唆を与えてくれます。


スティール先生
さらにこの日記は、このお話を展開させる重要な役割をはたします。
スティール先生は、作文指導によって、ラーナの心情を引き出します。
そしてその心情をくんで、転校生であるラーナをクラスの他の子にうまくとけ込ませていきます。


子猫の存在・役割
ラーナは、舞い込んできた子猫のこと、子猫に対する家族の姿勢や、この子猫を飼いたいという思いを日記につづります。
スーザンが猫好きなことを知っているスティール先生は、二人の関係をそっととりもちます。
そしてクラスじゅうの子たちが、ラーナを手助けするために、ラーナの家にいきます。
猫が嫌いで、ラーナとぎくしゃくした関係のおばあちゃんは、クラスの友達がやってくるのがうれしくて、子猫を飼うことを許します。
面白いのは子猫撃退水鉄砲です。
このお話はタイトルが「いたずらニャーオ」ですから、子猫がもうひとりの主人公ですね。

おじいちゃん
目立たないけれど、おじいちゃんは重要な役割を果たしています。
やさしいし、大事なところでいう、その言葉に重みがあります。
「インドではね、みんな、家のいない動物には、必ずえさをあげるんだよ。まずしい人達もね」
「神さまが、どんな姿で玄関先に来てくれるかわからないだろ?」

こうしてラーナは自信をもって、日記をみんなの前で読むことになりました。





内容紹介です

(1)
(日記部分)
『今夜、わたしのこまりもののおばあちゃんが家にきます。
 おばあちゃんはぜったいわたしに笑いかけてくれません。
 たぶんわたしのことが好きじゃないんだと思います。……』

ラーナは、今このような日記(学校の授業中の作文)を書いています。
ここでストップ。
このクラスに転校してきたばかりで、書き方が分からないのです。
「どんなことを感じたかを書いて下さい」とスティール先生。
「いろんな感覚を使って。どんな音だったか、どんなにおいだったか、目でみたことだけじゃなくてね」

(日記)『わたしのインドのおじいちゃんとおばあちゃんが、一週間家にとまることになっています。
     お父さんとお母さんが旅行に行くので、そのあいだわたしと妹のめんどうをみるためです。
     わたしたちはあたらしい家に引っ越したばかりです。
     …もう妹といっしょの部屋でなくてもいいのです』

小さな妹のことは、どう書いたらいいのでしょう?

(日記)『私の妹は五才です。
     名前はターラです。
     ターラはふうせんガムみたいなにおいです。
     去年、インドにいきました。
     …おばあちゃんは妹とあそんでいました。
     わたしはときどき引っこみじあんで…。
     妹は、ちっちゃくてそうぞうしいです』

となりのリチャードが鉛筆を床に落としました。
スーザンがうるさいわねという顔をしました。
でも、ラーナにはにこっとして、「日記にはノートをつかうのよ」と言いました。
それでノートをくれました。
ラーナには、まだ友達がいません。だって、変わっているもの。
白い肌の母親と茶色い肌の父親をもつ子はクラスにはいないから。
スーザンは友達になってくれるかもしれません。

(日記)『…旅行にいかなければいいのに、と思います。
     いっそ、おじいちゃんとおばあちゃんが来なければいいのに、と思います』

(2)
ラーナが家に帰ると、お母さんが居間に掃除機をかけていました。
おじいちゃんとおばあちゃんが寝るところの準備です。
電話がなりました。
ラーナはふとガラスの引き戸に目をやると、窓に顔を押しつけている小さな猫がいました。

「その猫ちゃん、どこからきたの?」

子猫はラーナの目をじっとみて、ニャーと鳴きました。
引き戸を開けると、ぴょんと入ってきて、もう一度ニャー。
とても小さな悲しそうな鳴き声。
黒と灰色の縞模様、小さな白い足、毛にはつやがなく、もじゃもじゃ、なんともみすぼらしい姿でした。
ラーナは子猫を台所につれていき、牛乳を飲ませました。
「どうしてきれいなカウンターの上に猫がいるの?」とお母さん。
「この子猫、お腹がすいているの」
「今すぐ猫を外へ出しなさい」
「だけど、この子、お腹すかせてるんだよ。見てみてよ」
ラーナは子猫を外に連れていきました。子猫は何度もニャーニャーと鳴きました。
「あの、子猫、うちでかいたいな」ラーナはいいました。
「まあ、それはできないわね。どこかのおうちの猫かもしれないわよ」
「バイバイ、子猫ちゃん」とラーナはやさしくいいました。

(3)
おばあちゃんとおじいちゃんがやってきました。
おばあちゃんは王族のようなふるまい。
お父さんとおじいちゃんは御者のようです。
妹のターラはしゃべりっぱなし。
妹は気が合うのです。

(4)
(日記)『今朝、小さな灰色の猫がまたベランダにいました。
     …いり卵を半分あげました。
     …わたしのペットになればいいなあ…。
     猫の世話のしかたをしっていたらなあ…』

先生が日記をのぞきこんで言いました。
「その子太ってる? やせてる? 瞳の色はなにいろ? 」
それから、スーザンのところに行ってから引き返してくると、
「スーザンが猫をかっているわ。手伝ってくれるかもしれないわよ」と言いました。
こうしてスーザンが、放課後家にくることになりました。家族は留守。
スーザンは手際よく子猫をシャンプーしました。

(5)
「インドではね、みんな、家のいない動物には、必ずえさをあげるんだよ。まずしい人達もね」
「神さまが、どんな姿で玄関先に来てくれるかわからないだろ?」おじいちゃんがいいました。
こうして、スーザンとおじいちゃんのおかげで、いやがるお母さんとおばあちゃんは、とりあえず旅行から帰るまで飼っていいことになりました。

(6)(7)(8)(9)(10)(11)
子猫は虎みたいだから「タイガー」にしました。
さて、ここからが、たいへん。

「ラーナ、せんたくものをてつだってくれる?」

ラーナはタイガーに振りまわされます。おばあちゃんも機嫌がよくありません。

(日記)『わたしの子猫タイガーは、とてもわるい子でした。
     今夜わたしの両親がかえってきたら、おばあちゃんは猫がどんなにいたずらだったか話すかもしれません。
     そうしたら…。タイガーは…、食べものを盗んでしまいます。
     …家の中に蛇をもってきたこともありました。
     おばあちゃんは、…。最悪なのはその後でした。
     タイガーは妹の魚をころしかけたのです』

(12)
ラーナの手助けに、クラスのみんなが家にやってきました。
子猫を飼うことを、怖いおばあちゃんと、両親は、はたして許してくれるでしょうか。





読み聞かせのポイント

普通に読んであげればいい作品です。
今の子どもたちの学校や家庭のことを描いてますから、すぐ共感すると思います。
最初だけ読んであげれば、残りは自分で読むかもしれません。

絵本 いたずらニャーオ
◆年齢◆
読んであげるなら小学校低学年から。
自分で読むなら小学校中学年向き。

◆ジャンル◆
◆まいにち絵本

◆シチュエーション◆
◆特になし


アン・ホワイトヘッド・ナグダ 作:高畠リサ 訳:井川ゆり子 絵 福音館書店

初版年月日:2006年06月30日 ISBNコード:4-8340-2015-0

156ページ 21X16cm 定価1260円(本体1200円 + 税60円)

通常版はこちら!  定価1260円(本体1200円 + 税60円)
「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1460円(税込)

「えほんおじさんセット」って?
季節の日記、えほんおじさんのノートなどがついてくるセットです。
くわしくはこちら!





関連絵本はこちら!

同じ著者 アン・ホワイトヘッド・ナグダさく、井川ゆり子/え 高畠リサ/やく による作品に「ひげねずみくんへ」があります。

◇同じジャンルの絵本はこちら!

絵本 ぶたぶたくんのおかいもの のページへ

ぶたぶたくんのおかいもの

絵本 こぐまのくまくん のページへ

こぐまのくまくん

絵本 しずかなおはなし のページへ

しずかなおはなし

絵本 絵本 はねはね はねちゃん のページへ

絵本 はねはね はねちゃん



◇同じシチュエーションの絵本はこちら!




知っていましたか?日本の絵本の90%はホンモノではないんです。
えほんおじさん アメリカのNASAが教育に取り入れた絵本を知っていますか?
絵本1冊を描くのにかかる年数は?

絵本の読み聞かせ暦30年。
絵本の知識は日本屈指のえほんおじさんだからこそ選べる1冊を あなたにお届けします。
何か質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ!

質問!
FAXでのご注文お支払い方法

◆FAX:086-281-6857
FAXは、これをプリントアウトしてくださいね。


郵便代引、金融機関へ振り込み、クレジットカードの3種類からお選びいただけます。

    メリットデメリット
郵便代引・到着が早い
・銀行に行くなどの手間がかからない
・手数料が250円かかる
・1冊だと、時間指定ができない
金融機関へ入金・手数料が安い・振り込み確認後の発送なので、多少遅くなる(※1)
・金融機関へ行く必要がある(※1)
クレジットカード・手間がかからない・カード会社様に確認後の発送なので、多少遅くなる
※1 ネットで決済の場合、これらのデメリットはなくなる上、手数料も安い場合が多いので、特にお勧め!です。

お客様がEバンク銀行の口座を持っていらっしゃる場合、手数料は無料ですよ!

返品交換配送について
全国一律250円(税込)
配送先一ヶ所につき2,500円以上ご注文いただいた場合、
送料は無料です!
◆万一商品が破損・汚損していた場合商品の配達後10日以内にメール、もしくはFAXにてご連絡ください。この場合の送料は当社で負担いたします。
質問プライバシーの保護
質問! ◆「えほんのくに きび」では、お客様の個人情報であるお名前、ご住所、お電話番号等をいっさい外部にもらすことはございません。プレゼント等に関しても同様ですので、安心して応募してくださいね。

Trackback on "いたずらニャーオ"

このエントリーのトラックバックURL: 

"いたずらニャーオ"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "いたずらニャーオ"

"いたずらニャーオ"へのコメントはまだありません。

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  

Copyright 2004-2007 えほんのくに きび 「えほんおじさんのぶろぐ:いたずらニャーオ」ページトップへ。