もぐらとずぼん
絵本 もぐらとずぼん
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絵本 もぐらとずぼん
◆年齢◆
読んであげるなら4、5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。
◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本
◆シチュエーション◆
◆ともだちとあそぼ!絵本
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エドアルド・ペチシカ文 /ズデネック・ミレル絵 /内田莉莎子訳 福音館書店
初版年月日:1967年12月01日 ISBNコード:978-4-8340-0126-6
32ページ 21X29cm 定価1365円
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「えほんおじさんセット」はこちら! セット価格1565円
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何も根拠がなく像を結ぶことを「空想」、何らかのリアリティが背景にあってイメージを思い描くことを「想像」といいますが、ですから本当のファンタジー絵本は、「根拠のない空想」でなりたっているわけではありません。
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リアリティ(本当らしさ・真実味)
(1)「もぐらとずぼん」は、主人公のもぐらや登場人物の絵がアニメ風で、本当の動物や虫からは相当隔たっています。でも、「もぐら」の人物像はどうでしょうか。
もぐらは、宝もののがらくたを自慢していましたが、「ずぼん」を見たとたん、それが、何でも入りそうな大きなポケットのついた青いずぼんだったので、こころを奪われてしまします。そうなると、いちずです。うまくいけば喜び、途方に暮れると泣き出します。その表情に、豊かにあらわれる心情や行為は、「幼児」そのものの姿ではないでしょうか。
この幼児らしさ(リアリティ)は、共感をもって、子どもたちに迎えられています。その証拠に、この絵本は、40年(日本)のロングセラーを続けています。
(2)原っぱや水辺のリアリティ
この絵本の舞台は、川を含む原っぱです。登場人物の虫や動物たちがアニメ風なのに対して、背景となる川や原っぱの草花はリアルに描かれています。亜麻、たんぽぽ、葦など、植物図鑑で調べると10種類どころではない名前をみつけることができるでしょう。このような描き方は、
「そらまめくんのベッド」
「そらまめくんとめだかのこ」
などに引き継がれています。
(3)協力者たち
「ずぼんを作りたい」と一途に思って、行動すれば、かならず応援者、協力者があらわれます。これは真実(リアリティ)です。昔ばなしなどもこの型が多いですね。
亜麻が「いうとおりにすればずぼんができる」と教えてくれます。もぐらは、その亜麻を育て、束ねてさらし、糸をつくり、布に織っていきます。
その過程で、たとえば、はりねずみは糸にすくのに役だってくれますし、糸を紡いでくれるのはクモたち、織ってくれるのはアリ、ズボンを縫ってくれるのはヨシキリです。
虫や動物はそれぞれが持つ能力を発揮して協力してくれます。単にやさしいから手伝うのではありませんね。
(4)布の文化的背景
布は現代人の私たちには想像できないほど貴重なものでした。日本の場合、木綿が入ってきたのは戦国時代、それ以前は苧麻(ちょま)から布が作られました。この糸から布を織るだけで、ひと冬(秋から春まで)せいぜい3、4反だそうです。その前の工程を考えると途方もない労働を要したわけです。戦国時代、武士の子でさえ、子ども時代から娘時代まで、たった一着を、着たっきりだったといいます。
ヨーロッパでは、亜麻(アマ)の繊維を使った「リネン(http://www.asabo.com/linen.htm)」という布を使いました。日本の苧麻とほぼ同じ工程ですから、同じくらい労働を要したと考えられます。
そんな貴重で、超高級な「ずぼん」をもぐらは、欲しくなったのですね。しかも昔のやりかたで、すぼんにしていくわけですから、この絵本のように原っぱじゅうの虫や動物に手伝ってもらわなければなりません。現代の子に布がいかに貴重だったかは伝わりにくいかも知れません。でも、すくなくとも、ずぼんができるまでには、どれほどの協力者が必要かは伝わると思います。
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土の山からもぐらが出てきました。
あたりを見まわすと、ずぼんが目につきました。何でも入りそうな大きなポケットのついた青いずぼんです。もぐらは欲しくてたまらなくなりました。
「どうしたらあれとお揃いのが手に入るだろう」
ねずみに聞いても教えてくれません。ちょうちょうに聞こうと追いかけていると、「ぼしゃーん」川に落ちてしまいました。
すると、エビガニが出てきて、「布をもっておいで、ずぼんの形に切ってあげるよ」言いました。
岸に上がると、ちょうど、ヨシキリが葦のしげみからのぞきました。
「そうだ! ヨシキリなら巣が縫えるんだから、ずぼんだって縫えるはずだ!」
「もちろん、縫ってあげるよ」
でも、どこで布を見つけたらいいのでしょう。
もぐらは土の山に座って泣き出しました。
すると、そばに咲いていた花がいいました。
「もぐらくん、泣いてはだめ。わたしは亜麻っていうの。私のいうとおりにしたらずぼんが手に入るよ」
こうしてもぐらは、虫を追っ払ったり、タンポポを抜いてやったり、水を運んだり、せっせと働きました。
それから、亜麻を抜いて束ね、川の水にさらしてから(カエルが手伝ってくれました)、乾かしました。
それをコウノトリのくちばしで折り曲げてもらいました。ハリネズミにはすかせてもらいました。すいた亜麻をもって、クモの所へ行き、糸に紡いでもらいました。
それをコケモモの所で染めてもらいました。クワガタムシが糸を切り、アリが運びました。
「とてとてとてー」
コガネムシがラッパを吹いて、アリを集めます。
アリたちは総出で、原っぱにはたおり機を作ったのです。そしてせっせと機をおりました。
バイオリンがてぃりりり。
コントラバスがブンブンブン。
虫たちが木の枝から、草のなかから応援します。
こうして布は出来上がりました。
原っぱじゅうの虫たちが布を見に、かけてきました。飛んでいました。
それから再び、もぐらは、エビガニ、ヨシキリのところへいきました。
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読み聞かせのポイント
読んであげるだけでいいと思います。
解説にかいてあるようなことを決して質問しないで下さい。
もぐらに共感しているのですから、きっと伝わるはずです。
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絵本 もぐらとずぼん
◆年齢◆
読んであげるなら4、5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。
◆ジャンル◆
◆ファンタジー絵本
◆シチュエーション◆
◆ともだちとあそぼ!絵本
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エドアルド・ペチシカ文 /ズデネック・ミレル絵 /内田莉莎子訳 福音館書店
初版年月日:1967年12月01日 ISBNコード:978-4-8340-0126-6
32ページ 21X29cm 定価1365円
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「えほんおじさんセット」はこちら! セット価格1565円
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●作者 エドアルド・ペチシカさん関連図書
「りんごのき」 ヘレナ・ズマトリーコバー絵 うちだりさこ訳
「もぐらとじどうしゃ」 ズデネック・ミレル絵 うちだりさこ訳
「せかいでいちばんおかねもちのすずめ」 ズデネック・ミレル絵 きむらゆうこ訳 プチグラパブリッシング
「ぼくだってできるさ!」 ヘレナ・ズマトリーコバー絵 むらかみけんた訳 富山房インターナショナル
●画家 ズデネック・ミレルさん関連図書
もぐらくんの絵本シリーズ ハナ・ドスコチロヴァー作 木村有子訳 偕成社
もぐらくんとゆきだるまくん
もぐらくんとまいごのうさぎ
もぐらくん、おうちをつくろう
もぐらくん、ぼうけんだいすき
もぐらくん、おはよう
もぐらくんとパラソル
●訳者 うちだりさこさん関連図書
「おおきなかぶ」 A.トルストイ
「てぶくろ ウクライナ民話」 エウゲーニー・M・ラチョフ/え
「りんごのき」 エドアルド・ペチシカ/ぶん ヘレナ・ズマトリーコバー/え
「しずくのぼうけん」 マリア・テルリコフスカ/さく ボフダン・ブテンコ/え
「しずかなおはなし」 サムイル・マルシャーク/ぶん ウラジミル・レーベデフ/え
「12のつきのおくりもの スロバキア民話」 丸木俊/画
「太陽の木の枝 ジプシーのむかしばなし」 フィツォフスキ/再話 堀内誠一/画
「ロシアの昔話」 タチヤーナ・マブリナ/画 福音館文庫
「セルコ ウクライナの昔話」 ワレンチン・ゴルディチューク/絵
「わらのうし ウクライナの昔話」 ワレンチン・ゴルディチューク/絵
「うさぎのいえ ロシア民話」 丸木俊/画
「ベーロチカとタマーロチカのおはなし」 L・パンテレーエフ/さく 浜田洋子/え
「まほうのたいこ シベリアの昔話」 シェイマ・ソイダン/え
「ねことおんどり ロシアのむかしばなし」 おのかおる/え
「でてこいミルク!」 ジェニファー・A・エリクソン/さく オラ・アイタン/え
「ピーターラビットのてがみの本1・2」 ビアトリクス・ポター/さく・え
「もりのようふくや」 オクターフ・パンク=ヤシ/ぶん エウゲーニー・M・ラチョフ/え
「しらゆきひめと七人の小人たち」 ワンダ・ガアグ/再話・え
「空にお日さまねむるとき ポーランドの子守歌」 ズビグニエフ・ルィフリツキ/え
「カーニバルのおくりもの」 レミイ・シャーリップ/さく バートン・サプリー/さく レミイ・シャーリップ/え
「ちいさなヒッポ」 マーシャ=ブラウン/さく 偕成社
「もぐらとじどうしゃ」 エドアルド・ペチシカ/ぶん ズデネック・ミレル/え
「こねこのおひげちゃん」 マルシャーク 他 岩波書店
「アイスクリーム かんながかんなをつくったはなし」 マルシャーク/文 レーベデフ/絵 岩波書店
「うさぎとおんどりときつね」 レーベデフ/文・絵 岩波書店
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- 2009年11月30日 17:39
- from まろまろ記
まろまろ@Twitterをはじめてみました☆ さて、『もぐらとずぼん』エドアルド・ペチシカ著、ズデネック・ミレル絵、うちだりさこ訳(福音館書店)1967。... [続きを読む]
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