三びきのこぶた

絵本 三びきのこぶた

絵本 三びきのこぶたの表紙です

絵本 三びきのこぶた
◆年齢◆
読んであげるなら4、5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆おやすみの前に絵本


瀬田貞二訳 /山田三郎画  福音館書店

初版年月日:1967年04月01日 ISBNコード:4-8340-0097-4

20ページ 20X27cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
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現在までのところ、子どもたちに読んであげられるだけの価値ある「三びきのこぶた」絵本は、二種類しかありません。

もっとも有名な昔ばなしです。それだけに、アニメ絵本やしかけ絵本もふくめると30種類を越える絵本が出版されています。
それは、この絵本と「金のがちょうのほん 四つのむかしばなし (レズリー・ブルック 文・絵 瀬田貞二 訳 松瀬七織 訳)」に含まれる「三びきのこぶた」です。

イギリスの昔ばなしであることと、その絵本化について
昔ばなしの「むかし」は時代や場所を特定しないのが基本です。昔ばなしは口承文芸ですから、時や所は聞き手の想像にまかせられます。ここに昔ばなし絵本の難しさがあります。私たちは(子どもは)イメージを描く(想像する)場合、何らかのきっかけがなければ、その世界を想像することはとても難しいですね。でも、考えてみると、昔ばなしは、必ず夜に、火のある周り(世界中いっしょですね)で語られていました。しかも、語り手というのは、必ず自らのイメージを語ります。(そうしなければ覚えてはいられない)そのイメージは、まったく根拠のない(見たことも経験もないものはイメージできません)ものではありません。また、聞き手の想像は自由とはいえ、語り手と同じ文化を共有し、語り手にイメージのないものは伝わりませんから、ここにはかなりはっきりした共通イメージが成立しています。 したがって、昔ばなし絵本は、その絵が、かつて語られていた「共通イメージ」を取り出していて、かつ、そのイメージが、その世界(むかしむかし、あるところ…)を想像するきっかけになっていることがまず第一に必要なことです。
「三びきのこぶた」はイギリスの人達が長く語り繋いできた昔ばなしです。ですから、そのお話の背景には、イギリスの人々の、考え方や嗜好や知恵などの文化が見え隠れします。
この絵本は、「むかし、あるところ…」をイギリス中世世界を舞台に設定しているようです。2枚目の画像をご覧下さい。
もうひとつ大切なことは、昔ばなし絵本で、提示されるイメージは、あくまでも「きっかけ」だということです。
もっとも怖いのは、イメージのおしつけです。テレビやビデオの「日本昔ばなし」は、子どもには見せないにこしたことはありません。その注意点は絵本も同じです。「きっかけ」を与えられたとき、想像力はここから働き始めます。想像における自由度があってこその想像力ですから。
この絵本の各場面をみていくと、そのことがよく分かります。必要なものだけが、くっきり描かれていて、あとは余白になっています。この絵をヒントに、どんどん想像が膨らんでいきます。





内容紹介です

『むかし、あるところに、おかあさんぶたと、三びきのこぶたが いました。おかあさんぶたは びんぼうで、こどもたちを そだてきれなくなって、じぶんで くらしていくように、三びきを よそにだしました』

はじめに出かけたこぶたは、わらたばを担いだ人に会いました。
「どうか、そのわら、くださいな。家をたてるんですから」
それで、こぶたはわらで家をたてました。
すると、まもなく、おおかみがやってきて、いいました。
「こぶた、こぶた、おれを入れとくれ」
「だめ、だめ、だめ。めっそうもない」
「そいじゃ、ひとつ、ふうふうの ふうで、この家、吹き飛ばしちまうぞ」

おおかみが やってきて〜

そういって、ふうふうの ふっと、家を吹き飛ばして、こぶたを食べてしまいました。

次のこぶたは、枝をもらって家をたてました。
すると、まもなく、おおかみがやってきて、
最初のこぶたと同じやりとりをして、このこぶたも食べてしまいました。

三ばんめのこぶたは、レンガをもらって家をたてました。
するとまた、おおかみがやってきて、いいました。
「こぶた、こぶた、おれを入れとくれ」
「だめ、だめ、だめ。めっそうもない」
「そいじゃ、ひとつ、ふうふうの ふうで、この家、吹き飛ばしちまうぞ」
そういって、
「ふうふうの ふっ」
「ふうふうの ふっ」
とやりましたが、
どっこい、家は吹き飛びません。

そこで、おおかみはいいました。
「おれは、とてもいいカブ畑を知っているぞ」
「どこだい」
「ごんべさんの裏だよ。いっしょにいこうよ」
「ぼくもいくよ。何時にいくつもり」
「六時だ」
そこで、こぶたは五時におきてカブをとってきました。

六時にやってきたおおかみは、とても腹を立てました。けれども、何とかしてこぶたを捕まえてやろうと思って、
「おれは、いいりんごの木があるとこ、知っているぞ」といいました。
こんどもこぶたはおおかみより一時間はやく行って、りんごを取っていましたが、木登りしていたものですから、おおかみがやってきてしまいました。
機転をきかせたこぶたは、りんごを遠くに投げて、その間に家へ逃げ帰りました。

次の日もおおかみはまたやってきて、いいました。
「まちのお祭りにいかないか」
「何時にいくつもり」
「三時だよ」
そこで、こぶたはまたずっとはやく出かけ、お祭りを見て、バター造りの樽を買って持ち帰ろうしました。

つぎのひ、おおかみは また やってきて、〜

ところが、向こうからおおかみがやってきます。
さあ、こぶたは?





読み聞かせのポイント

子どもが一番好きなところは、やはり繰り返し場面ですね。
特に、オオカミが「ふうふうの ふっ」と家を吹き飛ばすところでしょう。
ここは実際に、「ふっ」と吹いてやればいいですね。
これは絵本を離れても、愉しめますね。

絵本 三びきのこぶた
◆年齢◆
読んであげるなら4、5才から。
自分で読むなら小学校低学年向き。

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆おやすみの前に絵本


瀬田貞二訳 /山田三郎画  福音館書店

初版年月日:1967年04月01日 ISBNコード:4-8340-0097-4

20ページ 20X27cm 定価840円(税込)

通常版はこちら!  定価840円(税込)
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「アンガスとあひる」 マージョリー・フラック/さく・え
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「おだんごぱん」 ロシア民話 脇田和/画
「金のがちょうのほん 四つのむかしばなし」 レズリー・ブルック/文・画 瀬田貞二/訳 松瀬七織/訳
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 1ライオンと魔女
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 5馬と少年
 6魔術師のおい
 7さいごの戦い
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「ポルコさまちえばなし」 岩波おはなしの本 R.デイヴィス文 岩波書店
「人形の家」 ルーマー・ゴッデン/作 岩波書店
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「指輪物語」 トールキン/〔著〕 瀬田貞二/訳 田中明子/訳 評論社
「絵本論」 瀬田貞二子どもの本評論集
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