絵本 だいくとおにろく

絵本 だいくとおにろく

絵本 だいくとおにろくの表紙です

絵本 だいくとおにろく
◆年齢◆
読み聞かせは4〜5才から。
自分で読む場合は小学校低学年向きです

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆みんなでわいわいな絵本



松居直 再話:赤羽末吉 画 福音館書店

初版年月日:1967年02月15日 ISBNコード:4-8340-0085-0

28ページ 20X27cm 定価840円(本体800円+税40円)


通常版はこちら!  定価840円(本体800円+税40円)

「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1040円(税込)

「えほんおじさんセット」って?

季節の日記、えほんおじさんのノートなどがついてくるセットです。

くわしくはこちら!





子どもたちはお話を体全体で受け止めます。

昔話は同じ場面を同じような表現で繰り返します。
この「だいくとおにろく」では、鬼が「ぶっくり」出てくるところですね。
一回目 『ぶく ぶく ぶくと あわが うかんで、なかから ぶっくり、 おおきな おにが あらわれた』
二回目 立派な橋ができあがって、大工があきれて見ていると、『そこへ おにが ぶっくりと でてきて、「さあ、めだまぁ よこせっ」といった』
三回目 次の日、『だいくが かわへ いくと、ぶっくり おにが でてきて、「さあ、はやく めだまぁ よこせっ」 といった』
この繰り返しが、走り幅跳びの「ホップ ステップ ジャンプ」のような形になっていて、「ジャンプ」のところが、最大のクライマックスになります。
でも、それは「ホップ ステップ」があってこそですね。
それがあるから「どうなるの」という緊張感が持続することになります。
ときどき2回目を省いた昔話絵本をみかけますが、これではすべては台無しですね。
そのことは子どもたちに読んであげているとよくわかります。
子どもたちはだんだん身を乗り出すようになってきて、「おにろくっ!」といったところで鬼は消えていく、その場面を確認すると、急速に表情がやわらいでいきます。
それは大変なことです。名前を当てなければ「めだま」をとられる訳ですから。
面白いのはこの絵本を何回も読んでいるのに、同じような反応をすることです。
子どもたちはすでに「おにろく」という名前を知っているのにも関わらずです。
子どもたちはお話というものの楽しみ方を知っているのでしょうね。
緊張感とその弛緩として、つまり身体感覚と精神的なものとを統合した全体として、お話を喜び楽しんでいます。だからこそ、その感覚を味わいたくて、繰り返しお話を求めるのではないでしょうか。
さて、この絵本のクライマックスは、「おにろく」と名前をいい当てるところですね。
鬼は、いい当てられた、その一言で、「ぽかっ」と消えてなくなってしまいます。
これは単に「あてっこゲーム」に負けたから、消えてしまうのではないようですね。
名前を当てるということは、橋を架けさせない力やすぐに立派な橋を架ける力をもつ存在さえも消してしまう力を持っています。
「名は体を表す(名はその実体がどのようなものかを示している・広辞苑)」ということわざがあります。
このことわざの背景には、「古代社会では名は実体と区別され難かったので、みだりに自分の名を人に教えなかった。女が男に名と家を告げることは結婚の承諾を意味した(岩波古語辞典)」ということがあるのは明かです。
このことから考えると、大工は「鬼」の実体を知ったことを意味しますね。
で、その実体とはどんなものだったのでしょうか。
それを知るヒントは、大工が山の奥で聞いた「こもりうた」にありました。
子守歌では「はやく おにろくぁ めだまぁ もってこばぁ ええ なあー」と歌っていました。
「おにろく」には山の奥でまつ「子ども」がいたのでしょうかね。あるいは「おにろく」を川が代表する自然力だとしても、山奥にいけば、まだそれほど大きなものではないことを大工は悟ったのでしょうか。
いずれにせよ、鬼は外見上、橋を破壊する力と創造する力を持っていますが、反面どこか《ひ弱さ》をもっていて、それが名に表されているのが「おにろく」だったのかもしれません。
子どもたちはお話を体全体で受け止めますが、この絵本からはそれだけではなく、「名前」というものの不思議、すなわち「名」は実体と一体だいうことを感じているに違いないと思えるのです。



内容紹介です

『むかし、あるところに、とても ながれのはやい おおきな かわが あった。 あんまり ながれが はやいので、なんど はしをかけても、たちまち ながされてしまう。むらの ひとたちは、とんと こまりはてていた』
村人たちは話し合いのあげく、名高い大工に橋をかけてもらうことにしました。
大工はすぐ引き受けたものの、不安になって、川へでかけ流れを見つめていました。
すると水の中から、「ぶっくり」大きな鬼が現れました。
「おい、だいくどん、おまえは いったい なにを かんがえている」
大工は、ここへ立派な橋を架けようと考えていると話しました。すると、鬼はにかっと笑って、
「おまえが いくら じょうずな だいくどんでも、ここへ はしは かけられまい。けれども、おまえの めだま よこしたら、おれが おまえに かわって、その はし かけてやっても ええぞ」
といった。大工はその場はいいかげんな返事をして、家へかえりました。
次の日いってみると、橋は半分かかっていて、また、次の日にはできあがっていました。

立派な橋が できあがってしまっています。

そこへ、鬼がまた「ぶっくり」出てきて、「さあ、めだまぁ よこせっ」といいました。
大工はまってくれと逃げ出しました。鬼はそれなら『おれの名前』をあてればゆるしてやると大声でいいました。
大工は山の奥へ奥へ逃げていくと細い声でこもりうたが聞こえました。
『はやく おにろくぁ めだまぁ もってこばぁ ええ なあー』
次の日、川へいくと、鬼が「ぶっくり」出てきて、さあ名前あててみろといいます。
「おまえの なまえは がわたろう」
鬼はなかなか言いあてられるものではないと、にかにか笑った。

大工をみて にかにか笑う 赤い鬼

「ごんごろう」「だいたろう」
鬼は
「うんにゃ、ちがう ちがう」
と言います。
さて、大工は鬼の名前を言い当てられるでしょうか…







読み聞かせのポイント
めくりに気をつけるところは、鬼が流れのなかから「ぶっくり」現れる場面と最後の名前をどなる場面です。
最初の鬼が現れる場面では一呼吸間おき、さっとめくって、しばらく絵を見てもらい、それから文章を読みます。
もうひとつの所は、間をおいて、めくると同時に鬼の名前を少し大きな声でいうといいでしょう。
他のページは淡々と読んであげるだけでいいと思います。

絵本 だいくとおにろく
◆年齢◆
読み聞かせは2〜3才から。
自分で読む場合は小学校低学年向きです

◆ジャンル◆
◆むかしばなし絵本

◆シチュエーション◆
◆みんなでわいわいな絵本


松居直 再話:赤羽末吉 画 福音館書店

初版年月日:1967年02月15日 ISBNコード:4-8340-0085-0

28ページ 20X27cm 定価840円(本体800円+税40円)


通常版はこちら!  定価840円(本体800円+税40円)

「えほんおじさんセット」はこちら!  セット価格1040円(税込)

「えほんおじさんセット」って?

季節の日記、えほんおじさんのノートなどがついてくるセットです。

くわしくはこちら!



関連絵本はこちら!




◆再話者「松居直」さんの関連図書はメルマガ40号をご参照下さい。
HP上では、「ももたろう」絵 赤羽末吉があります。
◆画家「赤羽末吉」さんの関連図書には、
「かさじぞう」再話 瀬田貞二
「かちかちやま」再話 小澤俊夫
「うまかたやまんば」再話 小澤俊夫
「したきりすずめ」再話 石井桃子
「つるにょうぼう」再話 矢川澄子
「おおきな おおきな おいも」原案 市村久子
「スーホの白い馬」再話 大塚勇三
などがあります。
◆名前を当てるお話の関連図書にはこんな本があります。
・「ホビットの冒険」 瀬田貞二 訳 トールキン 作
◆鬼を題材にした関連図書にはこんな本があります。
・「まゆとおに」 作 富安陽子:絵 降矢なな
・「鬼が出た」文 大西廣:絵 梶山俊夫 (鬼本来の姿をさぐっていく『鬼の百科』)小学生から大人向き

◇同じジャンルの絵本はこちら!

絵本 はなびのはなし のページへ

はなびのはなし

絵本 こぶじいさま のページへ

こぶじいさま

絵本 ねことおんどり―ロシアのむかしばなし のページへ

ねことおんどり―ロシアのむかしばなし

絵本 トーキナ・ト アイヌの神話 ふくろうのかみのいもうとのおはなし のページへ

トーキナ・ト アイヌの神話 ふくろうのかみのいもうとのおはなし



◇同じシチュエーションの絵本はこちら!

絵本 ぐりとぐらかるた のページへ

ぐりとぐらかるた

絵本 絵本 ぼく、だんごむし のページへ

絵本 ぼく、だんごむし

絵本 きんぎょが にげた のページへ

きんぎょが にげた

絵本 伝承 おりがみ 全4冊 のページへ

伝承 おりがみ 全4冊




知っていましたか?日本の絵本の90%はホンモノではないんです。
えほんおじさん アメリカのNASAが教育に取り入れた絵本を知っていますか?
絵本1冊を描くのにかかる年数は?

絵本の読み聞かせ暦30年。
絵本の知識は日本屈指のえほんおじさんだからこそ選べる1冊を あなたにお届けします。
何か質問がありましたら、ご遠慮なくどうぞ!

質問!
FAXでのご注文お支払い方法

◆FAX:086-281-6857
FAXは、これをプリントアウトしてくださいね。


郵便代引、金融機関へ振り込み、クレジットカードの3種類からお選びいただけます。

    メリットデメリット
郵便代引・到着が早い
・銀行に行くなどの手間がかからない
・手数料が250円かかる
・1冊だと、時間指定ができない
金融機関へ入金・手数料が安い・振り込み確認後の発送なので、多少遅くなる(※1)
・金融機関へ行く必要がある(※1)
クレジットカード・手間がかからない・カード会社様に確認後の発送なので、多少遅くなる
※1 ネットで決済の場合、これらのデメリットはなくなる上、手数料も安い場合が多いので、特にお勧め!です。

お客様がEバンク銀行の口座を持っていらっしゃる場合、手数料は無料ですよ!

返品交換配送について
全国一律250円(税込)
配送先一ヶ所につき2,500円以上ご注文いただいた場合、
送料は無料です!
◆万一商品が破損・汚損していた場合商品の配達後10日以内にメール、もしくはFAXにてご連絡ください。この場合の送料は当社で負担いたします。
質問プライバシーの保護
質問! ◆「えほんのくに きび」では、お客様の個人情報であるお名前、ご住所、お電話番号等をいっさい外部にもらすことはございません。プレゼント等に関しても同様ですので、安心して応募してくださいね。

Trackback on "絵本 だいくとおにろく"

このエントリーのトラックバックURL: 

"絵本 だいくとおにろく"へのトラックバックはまだありません。

Comment on "絵本 だいくとおにろく"

"絵本 だいくとおにろく"へのコメントはまだありません。

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •  

Copyright 2004-2007 えほんのくに きび 「えほんおじさんのぶろぐ:絵本 だいくとおにろく」ページトップへ。